美味しいよね #1

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2017/11/20(月) 22:06:54.53 ID:CTQOGdpJ

初めて母に手渡された時に、少し抵抗があったことを覚えている。

桃が大きく描かれたピンク色の缶。

黒や青は男のモノ、赤やピンクは女のモノ、と思い込んでいた
自分にとって、それは紛れもなく「女のモノ」であった。

父のような男になりたいと思っていた少年時代の
自分にとってソレは違和感しか無かったのだ。

私が飲むのをためらっていると、母はグラスに注いでくれた。

透明なガラス越しに見たそれは不思議な色をしていると感じた。
男のモノでも、女のモノでもない。全く未知の『世界』ですらあった。

眺めているうちに僅かに抵抗が薄れたので
思い切って飲んでみることにした。

>>3のような喉越し、>>7のような味わいが口いっぱいに広がり
まるで自分は>>10にいるのではないかという気さえしてきた。

グラスに注がれたソレを飲み干した時、口を衝いて出た。

「ここが>>13か」

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