男「おらぁ!」ドゴッ 俺「ぐふっ!」 お前ら「俺!」 #1

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/30(金) 12:59:31.23 ID:4dzhcYgh

俺の腹部に突き立てられた男の拳はめりめりと刺さり、俺は音もなくその場に膝をついた。

「がはっ…」

俺の口から血がぼたぼたとこぼれる。俺はなすすべもなく地面に伏した。

「おい、俺!」

倒れた俺に気を取られたお前らに、男は容赦なく襲いかかる。

「よそ見してんじゃねえ!次はてめぇだ!」

俺には目もくれず、男はお前らに鋭い右ストレートを放った。

「くっ!この野郎……」

それをお前らは間一髪のところでよける。息をつく間もなく男は立て続けに拳を振るう。お前らには反撃する間ももない。男はかなりの手練れだった。

だが、俺とお前らも決して弱者ではない。俺とお前らはその昔、まだ彼らが20代だった頃に、ちびっこ相撲大会に乱入し、大会を制している。この辺りでは無法者として通っていた。

「ひゃっはあ!おらおらどうした!」

男の攻撃は激しさを増していく。お前らはどんどん追い詰められていった。このままではお前らも直に男の鉄拳の餌食になるだろう。

(どうすればいい……)

「くらえ!」

男は体を大きくひねって左フックを繰り出した。お前らは体を屈めてかわす。

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