美少女「あの......先生......雷が怖くて......一緒に寝てくれませんか......」美女教授「ん?なに?またか......」 #8

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/10/02(日) 07:23:48.75 ID:AhMFZVhh

「......へんなおねえさん」

そう言うと少女は少し笑った。
つられて私も少し笑う。
私達が最初に話したのはそれだけだった。

その後も何度か病室に顔を出すうちに、少女に合うのはすっかりと習慣になっていた。

少女の家族はシングルマザーだったそうで、身近な少女の身寄りは母方の祖母一人だそうだ。
その祖母も腰を悪くしており、なかなか病院までこれないのだとか。
私にはここに来る義理は無いが、理由はあった。
いつも寂しそうにしている彼女が、私が顔を見せた途端に嬉しそうに振り向く。そんな些細な事が、私を病室へと向かわせていた。

「先生、今日もきてくれたんだ」

「ああ、君に会いたくてね」

そう言ってベッドの横の椅子に腰かける。

「ひまなの?」

「......うん。......大学教授なんて暇だらけなのさ」

「ふーん......あ、そうだ。この前の本読み終わったよ」

少女から本を受けとる。ちょうど先週に貸した悪魔と一緒に簡単な算数を楽しむ本。

「......は、早いな。面白かったかい?」

「うん!とっても。でも、少しかんたんだったかも」

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