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「おや、タカシ君じゃないか。めずらしく時間通りに来たね」
「うん、妹が食うくらいなら懲役三か月喰らう方が楽ってな具合の朝飯を用意していたからね」
「ははは、家族構成が変わるどさくさに紛れて家に入り込んだ中年のフィリピン人を妹だと呼び続けるタカシ君のメンタルは狂ってるね」
「狂気なら山下さんにはかなわないよ」
この御爺さんは山下さん。僕の友達だ。
引く程大金持ちで、世の中のありとあらゆる娯楽をやりつくした結果、イカれた遊びでしか満たされなくなった悲しきモンスターだ。
「よし、じゃあ今日も面白い遊びの話をしてあげよう」
「わーい、山下さんの狂った遊びの話大好きー!」
「借金で首が回らなくなった父娘を用意してきてね、500万を渡した後にカメラを置いたラブホに連れて行くんだ。そうするとね、娘を犯せなんて一言も言ってないのにカメラの前でセックスを始めたんだ」
「わぁ、無理やりやらせるより幾分か悪趣味だねぇ」
「泣きながら犯してるんだけどね。それが勘違いだっていうのが最高に面白かったね」
「他は他は!? もっと聞かせて!」
めでたしめでたし
おしまい。