つい先日体験した話
ちょいと早い夏休みに入って、地元に帰った俺は昔のように馴染みと会って毎日遊んでいた
男女合わせて四人、学生時代のいつもの顔ぶれだ
適当な飲み屋で飲んでいるとき、夏だし怖い話をしようという流れに
面白半分、それぞれ怖い話を出しあった
飲み屋という場所柄、話のオチで何故か笑うようなそんな話ばかりが出揃って、二週目のA子の番
場は凍りついた
「そういえばさ、小学校の頃死んじゃった子いたじゃない?」
それは俺たち、いや同じ小学校出身者の間では禁忌の話だった
忘れかけていたが、頭の隅にはヘドロのようにべっとり残っていた
それまで馬鹿話で笑っていたのが嘘のように、俺たちの顔は一辺した
B太郎「嫌な話持ち出すなよー」
俺「突然なんでその話を」
こう言っちゃなんだが、思い出したくはなかった
あまりにも惨たらしい事件だった