安価でSS #25

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/05/09(月) 04:45:24.58 ID:FS99Lb1i

プロデューサー、女、梅毒先生。三人の遺体を丁重に葬り、二人はベランダに出た。

外はいつか映画で見たようなゾンビの集団が、何かを求めてさ迷っていた。


つぼみ「……」

野獣先輩(もっとちゃんとバイオハザードやっときゃよかったぜ)

つぼみ「このまま飛び降りるのもありですよね」

野獣先輩「え?(難聴)」

つぼみ「……こんな世界、きっと嘘なんだって。きっと飛び降りて落ちる瞬間、夢から醒めるんだと思います」

野獣先輩「……」

つぼみ「私、もう疲れた」

野獣先輩「待てよ」

つぼみ「……」

野獣先輩「俺を置いてイクの?」

つぼみ「じゃあ一緒に飛び降りましょうよ」

野獣先輩「う~ん。でもさ、その前にちょっちやっときたいことがあんのよね」

つぼみ「……」

野獣先輩「ほら、女さんが言ってたでしょ?俺たちを大きな病院に預ければなんとかなるかもって」

つぼみ「……はい」

野獣先輩「それに、たぶんワクチンは俺たちがいないと作れない」

つぼみ「……」

野獣先輩「デスクにあった地図を見るに、あの大きなビル見えるだろ?あそこがこの辺りで一番大きな病院だと思う」

つぼみ「あそこに行くんですか」

野獣先輩「他に思い浮かばないしなァ」

つぼみ「……わかりました」

野獣先輩「大丈夫だよ。俺巷じゃ野獣先輩って呼ばれてるから。なんでそう呼ばれてるかわかる?」

つぼみ「なんでですか?」

野獣先輩「野獣並みに強いからだよ」

つぼみ「……こんな状況で。笑えない」

野獣先輩「あ、ちょった笑ったねFoo↑↑」

つぼみ「……」

野獣先輩「……」

つぼみ「行きましょうか」

野獣先輩「ぶっちっぱっ!」

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