安価でSS #17

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/05/09(月) 02:38:28.82 ID:FS99Lb1i

尋問は陽が落ちてもなお続いていた。
両者とも知らない、分からないの一点張り(と言うより本当に何も知らないのだ)で、捜査は思うように進まなかった。



ポリ「まあとりあえず今晩は留置場で寝てもらうことになるからさ。そうなる前にゲロって欲しかったけど」

つぼみ「……」


両者とも、しつこい取り調べに疲れ果てていた。


コップ「そういうことなんで、明日こそは頼みますよ本当」

野獣先輩「……」

コップ「……」

野獣先輩(1人で寝るのか……)

野獣先輩「一緒に、どう?」

コップ「はぁ?」





そうして、夜は更ける。

ーーーーーーーーーー



つぼみ「ん……」パチッ

人生で初めて留置場で寝た。

つぼみ「……ふぁ~」

別に目覚めは悪くなかった。

つぼみ「今、何時だろう。お腹すいたなぁ」

携帯、財布、その他もろもろは警察に預けてしまった。

つぼみ「……」

嫌に、静かな朝だ。

コツ、コツコツ、コツ、

つぼみ「……?」

不揃いな足音が響く。当直さんも寝ぼけているのだろうか。

つぼみ「……」

コツコツ、コツ、

徐々に近付いてくる。

……何かおかしい。

コツコツコツ、コツ、

足音の正体。その姿が見える。

ポリ「……」

ずっと取り調べを受け持っていた警官……だが、なんだろうこの違和感は。

つぼみ「あ、あの……」

ポリ「……ぅぅう"」

つぼみ「……は、はやく開けてくれませんか?」

ポリ「……ぁあ"あ"ア"」

何だろう、あまりにも様子がおかしい。

つぼみ「あ、あの大丈夫━━━」

ポリ「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!」

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