~~女家のお墓~~
男「あれ……お供えの花新しいけど」
女「本当だ……きっと私の両親だよ」
女「私はお盆とか行事の日にしか訪れないけど……知らなかったな…頻繁に来てたんだ」
男「そっか……ん?」
男(これ忌日か?平成○○没……満18才)
男(同い年じゃないか……聞かないほうがいいよな…)
女「……気づいた?……ここには私の兄が眠っているの」
男「………」
女「私が物心ついたときにはもういないから大切な人を失った悲しみは正直あまりないけど」
女「物心つく前なのに兄の記憶だけは鮮明に思い出せるの」
女「あぁ…気にしないで…けして不幸な事故とかそういうのじゃないの」
女「男になら話して……いや男に聞いてほしいからここに連れてきたんだと思う」
女「……兄は自分の手で自分を終わらせたの」