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翌朝
男「他人から好かれて嫉妬させるのはどうかと思ったがそんな事で他人は巻き込みたくないし刺されたくない」
男「まずは『あれ?こいつ俺のこと好きなんじゃね?』作戦で行くか」
男「そろそろ学校も始まるしここは軽くジャブでもしとくか」
男「ヘイ幼馴染みおはよう」
幼「なに?」
男(しまった作戦名だけ考えて内容考えてねえ)
男「えと…」
幼「なんか用あるの?授業始まるよ」
男「あっそうだ!お前ってすげえ可愛いよな!超タイプ!」
男(ジャブどころか右ストレートじゃねえか)
幼「そりゃどうも」
男「あっ…はい…」
男(渾身の右ストレートは不発…これもうダメじゃね?タオル投げよ)
男「あー…うん授業もうすぐだしねお互い移動しようか」
男(よく考えたら美人の幼馴染みにこんなの通じるわけないよな
塩漬けの原人にぐるぐるパンチしてるようなもんだわ)
幼「じゃあね」
男「はいよ」
男(別の角度からのアプローチが必要なのか…)
放課後
男(あいつが俺の好意に気づくにはどうしたらいいんだ…やっぱり能力しかないのかな)
男「あっ幼馴染みだおーい」
幼「なにさ」
男「俺んち来ない?金かけてスマブラやろうぜ」
幼「ボコボコにしてやるよ」
男「掛け金どうするよ」
幼「2本先取1000円でどうよ」
男「乗った」
男(とりあえず油断させよう能力のことを忘れさせるんだ)
……
男「負けた…やっぱりフォックスは強い…ずるい…」
幼「じゃあ1000円貰ってくねん」
男「はいはい…ほれ」
幼「まいどあり」
男(やっぱりこいつは目の前の野口英世に夢中だ…なんかムカつくけど能力使うなら今がチャンスだな)
男「あーあ幼馴染みが敏感になればなあ」
男(頭おかしい人みたいになったけど問題ないよね?これで幼馴染みは俺の気持ちにビビッと感づいてくれるわけだ
あと好きだ)
男「お前これからどうすんの?」ポン
幼「ひっ!?」
男「!?」
男「どうした変な声出たぞ」
幼「えっいや…何でも…ない……」
男「? まあいいや今日どうすんの」
幼「…」
男「オイ聞いてんのか」ツン
幼「ヒャウッ!?」
男「うわあビックリした大声出すなよ」
幼「出ちゃうんだよ仕方ないだろ」
男(あれ?なんかおかしくね?)
幼「ああ…今日は暇だから7時くらいまでいようかな…」
男「え?じゃあうちで飯食ってく?そっちのほうがカーチャン喜ぶよきっと」
幼「えっじゃあそうしようかな…」
男(モジモジしててかわいい…じゃなくて俺の願い方のせいで幼馴染みのカラダが敏感になっちまった)
男「幼馴染みと飯なんて久々だないつぶりだろ」
幼「えっ…あー…だいぶ前じゃなかった?」
男「そうだよね」ムラッ
男(俺のせいでこんなカラダになっちまったんだから責任くらい取らないとね)
男「そういやお前くすぐりってまだ効くの?」
幼「えっ?…いや…わからない…」
男「じゃあ試すか」ガバ
幼「えっちょっなにしてんの」
男「まずは脇腹から~」コチョ
幼「!!!!」ビクン
男「ほれほれ」コチョコチョ
幼「あははははははははははは!!!待って!!!!ちょっ…ほんとに!!ストッ……あははははははははははははははははは!!!!」
男「なんだまだ効くんじゃないか」コチョコチョ
幼「あははははは!!息ッ……出来なッ…あははははははははははは!!!!死ぬ!!死ぬからァ!!!」
男「じゃあ脇腹はやめるか」ピタ
幼「ハァ…んっ……疲れた…」
男「お次は足の裏~」コチョコチョ
幼「ぶはははははははははは!!やめっ!やめてえええ!!!あははははははは!!!」
男「やべえ楽しいわ」コチョコチョ
幼「こっちは…死にそ…ぎゃはははははははははは!!ほんとにッ!ほんとにやばいからァ!!!あはははははははははははは!!!」
男「首筋~」ツ-
幼「フヒッ!?んんんん!なんか…変な感じ…」ピクッ
男「そうかそうか」コショコショ
幼「クフフフフ…ちょっ…顔近い……フフッ」
男「え?」
男(うわっホントだやっべえ夢中になり過ぎたわ幼馴染みかわいっ)
男「おっおうすまん」パッ
幼「はー…はー…なにして…くれてんのさ」
男「いや申し訳ない」
男(エロい)
男(そういや能力の解除ってどうやるんだろ
さすがに止めてあげないとな)
男(ああ1度きりだからこれで終わりなのか?)
男「悪かったわ調子乗りすぎた」チョン
幼「おう…はぁ…疲れたわマジで」
男(なるほどこれで「1回」か)
男(え?じゃあくすぐり続けたら敏感のまんまかよ…ポンコツなんて言ってゴメンよドラえもん)
幼「あークソっやっぱ帰る」
男「えっ何でごめん」
幼「いや普通に疲れたから寝るわ」
男「あっなら俺のベッド使っていいよ」
男(というか使ってくれ)
幼「やだねまたお前の変な力でおかしくされんのはごめんだ
じゃあな」
男(バレてた…)
男「ていうか趣旨ズレズレじゃねえか!!何くすぐって楽しんでんだよ俺!可愛かったけどさぁ!」
男「まあでもカワイイっつってスルーされたりあんなに顔近かったのに即効でご帰宅されたんだからこの作戦もう無理だろキスでもしときゃ良かったわ」
男「どうせ俺は出来の悪い弟くらいにしか思われてないんだろうな」
男「次の作戦どうしよっかなー…」
幼馴染みの家
幼「あー疲れた…あんなに大笑いしたの久々だわ…」
幼「っていうか小さい頃にこんな感じでくすぐりあってキスしちゃったの覚えてねえのかよアイツ」
幼「今回も顔近かったしな…あっ好きでもない女にキスしなくなったっていう成長か?やるじゃん」
幼「ん?じゃあ他に好きな女でもいるのかな」
幼「まあそのへんはどうでもいっか!あいつはただの出来の悪い弟みたいなもんだしね!」
翌日
男「どうしよ…全然思い浮かばん」
幼「あっいたおい男」
男「おうどうした学校で話しかけてくるなんて珍しいな」
幼「すっかり忘れてたわ一昨日なんか奢る約束しただろ」
男「え?なんのこと?心当たりないっすよマジでいやほんとに」
幼「ちょっと遠めのデパートに新しいケーキ屋できたらしいからそこ行くぞ」
男「えっおいくら万円?」
幼「えっ…と……行ってからのおたのしみってことで」タタッ
男「は?おいちょっと待てよ!待てったら!!…行っちゃったよ」
男「まあいっかデートみたいなもんだし」
男「何着て行こう」
放課後
男「ふーただいまんこ」
男「半分告白みたいなことしちゃったから次の作戦が出てこねえなあオイ」
スマホ「プルルルル」
男「幼馴染みから電話だ…ケーキ屋のことかな」ピッ
男「あい」
幼「明日土曜だから明日の10時に駅前ね」
男「あい」
幼「頼むからまともな格好で来いよ一緒に歩くのが恥ずかしいと判断したらやり直しだからな」
男「あい」
幼「じゃ」
男「あい」
男(してる)
プツッ ツ-ツ-
男「俺きっっっも!!!何してんだよマジで!自分でやって自分で引いたわ」
男「でもいっしょに歩くっていう自覚はしてもらえてんのか…昨日の成果かな?」