俺が中2の時にひぐらしにハマって書いた痛い小説読みたい? #8

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/11/30(月) 23:42:09.37 ID:CiC45d3A

  中は静かで人の気配は感じられなかった。
 しっかし古い建物だ。ふわり、と古い木の香りがしてくる。
 入り口には創立当初からあるんではないかという大きな古時計。
 入って奥には職員室、か。

『1-1』とかけられているクラスの前に立つ。
 今までの僕とはとは違う。
 新しい僕を見せつけるんだ!!

  僕は何故か濡れていた。一瞬の出来事だった。
「…何故こうなってしまっているのか説明してくれ」
「えへへ…ごめんね」
 ごめんねじゃないよ!!
 入って来た僕に目掛けて水鉄砲を浴びせかけたのだ!!
「まあ、このクラスの暗黙の了解だからねー。私も数年前やられたし」
 タオルを手渡され、体を拭く。
 女の子の優しいかおりだ…いい。

  「では、自己紹介をしてもらいます。麻耶さん、よろしくね」
 先生が僕に目配せをする。
「はい。僕は崎田麻耶です。よろしく」
「いや、それだけじゃなくて」
「あ、はい。趣味はナシ、特技もナシ。好きな食べ物は嫌いな食べもの以外の物です
ちなみに嫌いな食べ物は肉の脂身とジャンクフードです、よろしくー」
「はいよろしくねー」
 あまりにもつまらなかったのか先生はそういって切り上げてしまった。
 ぶう。

  「席は森さんの隣ね」
 和美ちゃんは空を眺めていた。
 座って周りを見渡す。
 下は小1、上は中3と幅広く在籍している。
 過疎だからしょうがないのか。
 個別指導の塾みたいだ。先生もつらそうだなぁ。
 そんな事をもんもんと考えていたら、
 肩をポンポンと叩かれた。
 その手は和美ちゃんだった。
「ん?」「教えて。ここ、できる?」
 数学の問題を見せてきた。
 もうこの範囲は前の学校では一年前に習い終わった場所だった。
 適当にかいつまんで教える。
 教えた後、和美ちゃんは目を輝かせて僕をみていた。
「スゴイ…」
「でも今の3年生なら、もう知ってなきゃだめだぜ?」
「え、そうなの?」
 これはお先が真っ暗だ・・・。
「仕方ない、僕が最後までおしえるよ」

「ふう、これでいいかな」
 範囲を終わらせたのは、夕方も暮れそうな時間だった。
 僕より和美ちゃんの方が疲れているようだ。
 和美ちゃんはふらふらになって教室をでていった。
 僕も帰ろうかな。
 しかし、走って片道五〇分はかかる道か。
 田舎とは凄いものだ。

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