俺が中2の時にひぐらしにハマって書いた痛い小説読みたい? #58

58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/12/01(火) 20:08:35.11 ID:m5pcPhV9

「人類再製、か。人間が再び1になる時が来たのだな」
 一人の白衣を着た老紳士が暗闇の中央でボロボロのソファーに座っていた。

 隣にはもたれかかるようにしてタキシード姿の青年が立っている。
 影で顔はわからないが、姿から見てぱっとみ10代前半に見える。
 しかし醸しだす空気は、10代前半のそれではなかった。

「もう我々は科学、医療、工業、全てにおいて成熟してきました。
すなわち我々はどこかでストップさせないと、進化の最終、すなわち滅亡へとたどり着いてしまうのです」

「左様。そして我々は滅亡への道を歩み始めている。地球温暖化、フロンガス、砂漠化、
 そして一歩間違えば人類の滅亡、核の開発だ。ものの見事に自然の摂理通りにことが進んでおる。
 しかし、我々は自然の摂理なんかによって滅びとうない」

「それゆえ、我々はなんとしてでも人類再製をしなければならんのだ」

 すっくと老紳士が立ち上がる。
 それと同時にタキシードの青年が叫んだ。

「さあ、始めよう!我らの革命、我らの正義を貫くために!」
 その声は闇へと消えていく。

 と、同時に万歳の声が反響し始めた。
 照明をつけると、そこには何百人もの群衆が立ち上がって万歳の声をあげていた。

 ニヤリ、と老紳士は笑った。

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