1990年12月10日 午後4時52分通達。
Z県田沼郡川本町坂木地区にて大規模な爆発発生。
半径九十キロメートルが粉塵と化している状態。
死者・損害不明。
緊急報告。
爆発直前に同地区にて小規模の地震が発生、それとの関連性も指摘されるが、爆発原因不明。
大都市圏への影響も心配される。
2020年12月10日 午後4時52分。
あの大爆発から30年を経過していた今、今もなお遺族の深い悲しみは取り除かれていない。
死者、行方不明者6万人という大惨事は、その後の日本の有り様を大きく変えた事件でもある。
現在、爆心地から30キロメートルは立入禁止となっている。
その地に足を踏むことが出来るのは、一体いつになるのであろうか。