俺が中2の時にひぐらしにハマって書いた痛い小説読みたい? #36

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/12/01(火) 18:09:32.00 ID:m5pcPhV9

「あの少女の電話は本当に間違い電話だったのですか?」
 石田は警視長に詰め寄った。

「だから言っただろう、石田くん。これは間違い電話なのだよ」
「しかし、こんなに事細かな内容の間違い電話って、しかも連絡してきた少女の声は真剣味そのものでした!」
「石田くん!もう君も昇進したのだ。いつまでも巡査ではないのだぞ」

 警視長が一喝する。まるでこの案件に関わりたくないかのように。
「確かに石田くんがこの町にこだわっとるのはわからなくもない。
 だがなぜ間違い電話にそこまでこだわるのだね。実際にその場所に行ってもガイシャはおろか、
 少女の言っていた荒らされた形跡も出てこないのだぞ。これをどうやって事件にできる?」

「す、すみません。警視長。私としたことがつい熱くなってしまって・・・」
「君のその警察官としての意識の高さ、そして体力、どれをとっても他の警察官の一つ上を行っておる。
 まさに警察官の鑑だ」
「ありがとうございます」

 警視長は一つ、咳払いをした。

「ただ、自分の思ったことをそのまま突っ走ってはイカン。あの事件とて、君のその性格のせいで起こってしまったんじゃないのかね?自分でもわかっているだろう」

 石田は何も言い返すことができず、乱れた服を整い直し、敬礼をしてそのまま部屋を立ち去った。
「あの性格が玉にキズなんだよなぁ・・・」
 そう警視長はポツリとつぶやいた。

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