これは、告白か?
いや、告白だ。絶対に告白だ!
「いいの?僕なんかで、しかも、同性なのに」
「うん。君がいいのなら」
(もちろんオーケーだよ!いやあこんな事なんて)
「昨日、先生が消えたよね」
あれっ?
「私もじきにこうなるわ。だから私を守って欲しいの。おねがい。私を守って!」
あれれ?
「ごめんね。急にこんなことを聞いちゃって。やっぱり無理あるよね。同い年の女の子に頼むってさ。」
理解するのに数十秒かかった。
先生が消えたのは、何らかの「理由」があり、
その「理由」によって和美ちゃんも「消える」。
あまりにもわけがわからない。理解しきれない!
先生と和美ちゃんが何かしらの共通点を持っているのか?
でも、人一人の命を僕に託すことはそれ相応の決心があるってことだよな。
その気持ちを僕がぶち壊すなんて、そんなひどいことはできない。
「わかった。和美ちゃん。僕が守る。」
「ありがとう・・・。」
ポロポロと涙を流し始め、僕の胸ぐらに飛び込む。
相当な気持ちだったのだろう。
和美ちゃんが泣くのをやめたのに、そう時間はかからなかった。
「アリガト。さあ教室にもどろう。あ、」
「あ?」
「今週の土曜にお祭りがあるんだけどもちろん一緒に来てね!」
すぐに和美ちゃんは笑顔になり、走って戻っていった。
でもここで戻ったとしても、どうせ授業内容はいつもの自習だ。
しばらく休憩しようかな。
静かな山々、美しい夕日、この清潔な景色の下には一体何が起こっているんだ?
チャー研並に展開が早いから気をつけろよな