俺が中2の時にひぐらしにハマって書いた痛い小説読みたい? #14

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/11/30(月) 23:55:48.00 ID:CiC45d3A

 授業が終わって夕日が穏やかに照りつけている頃、職員室の前に僕は立っていた。
 急に雷を含んだ雨が降ってきた。夕立だ。
 地球温暖化もここに極まれり、か。
 窓を開けっぱなしにしていたので、窓を閉める。
 窓の外に人影がいた。傘もささないとは、まあ、忘れたんだろう。
 しかし、なら何故雨宿りをしないんだ?
 実に不思議だ。
 
 ふと目を離した隙に人影は消えてしまった。
 幻覚なんだろうか。

 職員室というプレートが掛かっているドアノブに手をかける。
 が、まったくもって活動していない。生き物の気配すら無い。
 普段(昨日だけだが)はコピー機やら何やらがせわしなく動き、
 外からでも先生としての職務をまっとうしている様子だった。
 しかし今は・・・
 イヤな予感がした。
 僕は勢い良くドアを開け、突撃した!

 遅かった。僕はあまりにも悲惨な現場に呆然と立ちすくんでしまった。
 文書の書類は辺り一面に散乱し、
 物が投げられた跡、そして黒板にある手形の血痕。死体は・・・ない!
 真面目そうなあの先生がそんな事をするはずがない。

『何者かに連れ去られた?』

 僕はぞっとした。

 何故先生を?
 そんな馬鹿な、大の男を消すなんて、誰にでもできることではない。

 その時、人影が!
 僕は机の中に逃げ込んだ。
 二つの人影が見えた。部屋の中に入ってきたらしい。
 なにやら会話をしているようだ。
 耳をそば立てる。

「奴の記憶消去は、できているな?」
 こんな田舎では聞くはずもない、人工機械の声だ!

「ああ。もちろん。今後もそうやっていくんだろうに」こっちはしゃがれた肉声だ。
「一人目がこれなら、まあまあ今後も上手くやっていけるだろう。期待しているぞ」
「ああ」

 そうして奴らは部屋を出て行った。

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