先日、友人から面白い話を聞いた。
「三途の川ってあるだろ?あれの渡し料として六文取られるんだけど、六文持ってないと身包み剥がされるらしいよ」
興味を持った私は、この件について調べてみる事にした。
三途の川というのは、生前犯した罪の重さによって渡る箇所が違う。罪が重ければ重いほど深くて流れ強い所を舟で渡らなければならない。
これを渡った所で、渡し舟の料金として六文を支払うのだが、この六文を持っていないと奪衣婆という料金所の係員に身ぐるみを剥がされてしまう。
そして、懸衣翁というもう1人の係員が木の枝にその服を掛け、枝のしなり具合(つまりは服の重さ)で罪の重さを測る。
荒波の川を渡った人は服が濡れて重くなってるから、というわけだ。
最終的には閻魔様のお裁きがあるとはいえ、入場の段階で金のある人は罪のジャッジがされず、金の無い人は罪のジャッジがされる……。
なるほど、地獄の沙汰も金次第とはよく言ったものだ。
ここまで調べて気がついた。
「あれ?現代人は文なんて持ってないし、ほぼほぼ皆脱がされるよな? 女の裸見放題じゃね?」
さっそく私は、三途の川へ行く事に決め、準備を始めた。