ナース「......ん?」
ふいに、看護師はテーブルの上のメモに気付いた。
ナース「なあに?これ......私は背後から刺され......」
娘「わ、わわわ、な、何でもないんです!」バッ
ナース「......娘ちゃん、不安なのは分かるわ。でも、気を強く持たなきゃだめよ?」
娘「は、はい......大丈夫です!」
ナース「......」
ナース「......そ!なら良かった。それじゃあ、私次の患者さんのとこに行くわね」
娘「はい。......あ、あのっ......」
ナース「ん?」
娘「ありがとうございます。......その、色々親切にしていただいて」
ナース「ああ、......ふふ。どういたしまして。......それじゃあまたね」
娘「はい!」
看護師が出ていったあと、慌ててメモを丸めて捨てる。
時計を見ると6時ちょっとすぎ。朝食の八時までまだ時間がある。
娘「もう少し、寝ちゃおっと......」
少女はまた、微睡みの中へと沈んでいった。