......ことは無かった。
いつまで眺めていてもそこは病室で、心ない殺意に少女がさらされる事は無かった。
娘「......は、はは」
娘「......よ、よかったぁ。たまたまニュースのテロップみてショック死なんてことにならなくて......」
活字性"快楽"伝達病は、あくまで快楽に関するものらしかった。
そうなれば、食事での食欲や心落ち着く風景によるリラックスなどの快楽は感じても、痛くて苦しい、通常ならとても快楽とは程遠いような事は感じないのであった。
娘「......なんてご都合主義な病気なの」
娘「最初は怖かったけど、うまく使えば便利、というか素晴らしいわ!」
不安から解放された少女は再びグルメ旅行の旅に出発した。
もちろん、第一話から遡り、夜明けまで様々な料理を堪能したのだった。