美少女「......活字性......快楽伝達病?」 #37

37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/11/12(木) 02:18:42.93 ID:za4Yv2GI

そのままモグモグと食事を続ける。
病院食は塩っけが無くていけない。
あっという間に食べ終わってしまった。
ふう、と一息食休みを入れる。

娘「......ご馳走さまでした」ボソッ

お粗末様、静寂がそう返してきた。
ふいに読みかけの本を手に取る。

娘「はぁ。カレーが食べたかったなぁ......って、どこまで読んだんだっけ......あ、ここだ」

......

......まるでドレスアップした花嫁のようなその姿に、私の心は嬉々と高鳴った。
まずは一口。......ああ、何十もの香辛料が口内で踊り始める。さながらインド映画のようにスパイス、ライスとが手を取り合う。そこに待ってましたとばかりに参上する猪肉。三人揃えば曲調は三拍子、ワルツへと変わっていった。そう、まさに味のワルツが私の舌を......

......

その時。まさにその時、少女は確信した。
手が頁を巡る度、そして目が活字を追う度に、本の世界に引き事を。
スプーンとお皿のならすカチャカチャとした音、スパイスや福神漬けの香り。口に広がってくるピリリと辛いカラーと、いままで食べたことのないような、少しクセのある肉の味。
先程の味気のない食事など、彼方に忘れてしまうような、透明で純粋な食欲に、少女は芯まで満たされていた。

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