あ、俺あるよ
あ、俺あるよ
中学生の頃の話
俺は都立高校Kを目指していた。色々理由はあるがその一つに、学校の屋上にドーム付きの立派な天体望遠鏡が設置していたからだった。中学二年生の秋に地学部による天体観測に参加した。もうすぐ定年退職であろうおじいさん先生と僕と部員一人、中学三年生が一人であったが初めて金星や木星を見たりできてとても思い出深い夜だった。部員さんによるとドームは自由な校風もあり夜8時までなら居残って立ち入ることができるらしく、そのお兄さんは今日来てないもう一人の部員とよく天体観測をするのだったそうだ。
二年後、俺はその学校に入学した。部活は剣道部と楽しみだった地学部、おじいさん先生もお兄さんも既にいなくなってはいたが懐かしいドームにまた入られると満足であった。俺と剣道部の友達二人、先生は地学担当の教員がいないので化学の先生が兼任。後から知ったことだが、どうやら夜八時まで残れるというのは半ば校則違反だったらしい。おじいさん先生の立場が強く黙認だったとか。
その後俺は理科系文化部繋がりで生物部にも入部した。ちがったのは先輩がいることだった。どうして地学部には部員が少ないか聞くと、二年前の夏休み明けに部長がトイレで自殺をしたんだとか。俺はドームに入らなくなり、次第に地学部とも疎遠になった。
本当の話
特定はしないでね
ちな部員は当時も二人
怪談というか不思議な思い出だな。楽しかったけど
>>16