いいだろう
いいだろう
あれはいつだったか小学五年か六年、もしくは中学一年だったかの春か夏か秋か冬かも覚えてないけど季節の変わり目だったような気がする
まあどっちにしろ遠い思い出なんだけど、俺は夜中に腹が痛くなって便所に駆け込んだんだ
たしか2時半だか3時くらいかな
まあ下痢便もひいひい言いながらし終えてけつを拭いていたら、外から不思議なメロディの笛の音のような高い音が聴こえたんだ
「こんな時間に練習か」と思いつつ、なんだか不穏な、悪い予感のような本能に働きかける不気味なメロディだった
音楽が終わって「なんだったんだ」と思いつつ、すっかり忘れていたけつ拭きを再開しようとしたとき、便所の扉の取手にぶら下げる形で取り付けていたトイレットペーパーホルダーが揺れたんだ
ただ揺れるんじゃなくて、左右に、振り子時計のように
なんだよこれ
なんだよこれとすっかり恐怖に怯えててどれくらいたったのか
俺は朝まで引きこもって親に助けてもらおうと思った
そしたらまたさっきとは少しメロディの違う笛の音が聴こえて、右だったか左だったか、振り子時計の振り子のようなトイレットペーパーがピタッと静止して本来ぶら下がっている位置にスッと戻ったんだ
俺はこわくてこわくてすぐにけつを拭ききって便所からでようとして取手に手をかけた時、外から何か聞こえた気がした
人の声のような、笑い声のような
長くなったけど実話ね
思い出しながらだったのと文章力ないせいで伝わるかわからんが本当にこわかった記憶がある
その後は疲れてすぐ眠ったような
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もういっちょいきます
これはつい最近一ヶ月くらい前のことなんだけど疲れてはやく寝ようと部屋の明かりを落として眠りに就こうとしてウトウトしてたのよ
そしたらなにか耳にガサガサっていう感触があって、瞬間的に耳を手で触ったらなにかがあるのよ
一瞬の迷いもなくそれを掴んで壁に投げつけて布団から立ち上がったら黒い親指を丸くしたくらいの大きさの何かがあったんだ
その時は寝ぼけてたのもあって「黒いなんかが耳にあたったのかな」と思ったんだけど明かりをつけて一気にゾワッときた
クロゴキブリが布団の上に威風堂々と佇んでいた
すぐに逃げたんだけど俺は眠りを邪魔されたことと俺の耳に入ろうとしたことへの怒りと単純な殺意とで殺そうと奮闘してたら、耳にゴキブリが入ろうとした時の感触が耳から離れなくなってのたうち回って敗北した
あいつら寝てる時に何してくるかわからんぞ
おっとすまん
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