ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛ
めざまし時計か、、、アラーム音次から変えておくか、、、。
のそりとおきあがり時計を見ると６時３０分。
時間通りだ。
昨日の残りを電子レンジで暖めつつニュースをつける。
「児童誘拐事件」
福島で誘拐・・・。胸糞が悪い・・・。朝っぱらこんなもん流すなよ・・・。
チャンネルを変えても芸能ニュース、か。
テレビを消し、ラジオをつける。
クラシックか。悪くない。
ふぅん この曲は「蜜蜂の飛行」というのか。
ふぐっ！？くそっ 当たったか！！
昨日の残りにあたってしまった。やっぱり刺身はダメか・・・。
トイレに行こうとした瞬間！！
玄関のドアが勢い良く開いた。
いや、開いたと言うよりかはドアがふっとんでいったというべきか。
ついでに便意も吹っ飛んでしまった。
「ちょっと、たかし！！」
ドアの向こうには、カーチャンがいた。
「か、カーチャン？」
自分は一人暮らし３年目、プロの一人グラサーだ。今までも何不自由なく一人暮らしをしてきた。
ただ一つだけ、カーチャンの襲来だけを除いては。
カーチャンは強い。そんじょそこらの大男を捻り潰しては病院送りにしていった。
伝説によるとヒマラヤ山脈で８年間修行をしてきたらしい。それがカーチャンなのだ。
「ちょっとたかし、生活のほうはどうなのよ」
ほうじ茶をすすりつつ、カーチャンは聞いてきた。
「ま、まあ順調にやってるよ」
「部屋は綺麗ね」
「そりゃ俺綺麗好きだし。言ってなかったっけ」
「ふふっ、そうね」
緊張が解けた。 よかった。
「ところで、」「あぁ知ってるよ。お嫁さんだろ？」
「今年も持ってきたわよ。あなたと結婚したいという人を」
突然だがカーチャンは人を見る目がない。
いつもお見合いに持ってくるものはゲテモノばかりだ。
人類じゃない何かにしか見えないお見合い写真を持ってくるのだ。
しかし自分への気遣いだからという思いから今まで丁重に断ってきた。
しかし、我慢の限界だ。
「カーチャン。」
「ん？」
「もうこんなゲテモノを持って来ないでっ！！」
「・・・」
カーチャンがお見合いアルバムをベキベキと握りつぶしはじめてきた！！
殺されるっ！
ぐさっ。
ぐさっ？
カーチャンの背中に弓矢が刺さっている。
まさかっ、敵襲か？
「ごきげんあそばせ」
ヘリコプターが近づいてくる！
カーチャンは死んだ。逃げなきゃ！
どかーん！！
ボロアパートから外に出た瞬間、ヘリコプターが墜落してきた！
上から何かが降ってくる。少女だ。
すとん、と少女が降り立つと、今日はお暑うございますねと声を発した。
もう分けがわからなくなって少女に抱きついた。
ブラのホックをまさぐって、取る。 ちいさいこぶりなお山が見れる。
ぎんぎんになってしまった息子を股間にこすりつける！
少女は頬を赤らめている。はぁはぁ、という小さい息遣いがもっと息子を元気にさせた。
ディープキスをする。乳首をこする。 無抵抗だ。
なぜだ、なぜここまで無抵抗なのだ！！
っ！！・・・ふぅ。
股間に白濁液をつけたまま、少女は突っ立っていた。
「なぜ、なぜ君は無抵抗なのだ？」
「あなたは、私の、お婿さんだからなのです。」
「お婿さんがそうしたいのなら私はそれを手助けしなくてははならないからです。」
一瞬耳を疑った。
自分がお婿だと！？
お婿！？ わけがわからない。
「なぜ？ なぜ自分が？」
「それは本部からの司令なのです