巫女は王子の求めに応じ都へ上り、国王らに謁見しました。
巫女の美貌はたちまち都中の噂となりました。
巫女「王妃様に、邪気が憑いております。私が祓ってみせましょう」
王妃「なんということでしょう。長いこと患っていた咳も治まり、肩の凝りもなくなりました」
国王「美しさといい器量といい、王子の妃として王宮に入ってくれぬか」
巫女「もったいなきお言葉。ですが私は神に仕える身。お目通りが叶うだけでも身に余る光栄」
国王「ならば、せめて都に住み、好きな時に王宮にて会うことを許そう。王妃も喜ぶ」
巫女「ありがたき幸せ」