その日の夜、王子は賓客によいところを見せようと、晩餐会を開きました。
そこへ村の巫女がやってきました。
王子「巫女が踊りを披露するとな?よし、通せ」
巫女「王子様の武勇は、村の幼子でさえ知っております。是非とも踊りを納めたく参上致しました」
「なんと美しい方よ」「すばらしい踊りだ」「都でも、これ程のものは見られないぞ」
巫女の踊りは、王国で一二を争うほど素晴しいものでした。
王子は踊りに気を良くし、更には美しい巫女の気を引くために、気前のよいところを見せようと思いました。
王子「巫女よ、褒美を取らす。何でも望むものを言うがよい」
王子「私が手に入れられない物は無い。何でもよいぞ」
巫女「それでは、隣国の皇子の首をお願い致します」