討伐軍は、男の安否と化け狐の生死を確かめる為、谷を下り探索しました。
参謀「何か見つかったか」
部下「少し下流の滝壺の瀬に、このようなものが」
参謀「折り紙と化け狐の尾か。呪術師よ、どう見る?」
呪術師「折り紙からは全く魔力の類は感じられませんが、尾には膨大な妖力が宿っております」
呪術師「化け狐の類は、歳と共に尾に妖力を蓄えると言われております」
呪術師「おそらく、化け狐は妖力の多くを失い、ほとんど獣と変わらなくなっているかと」
参謀「なるほど。あの深い滝壺に落ちては、奴とて無事では済むまい」
参謀「化け狐の尾は持ち帰る。男には悪いが、探索は終わりとする」