その頃、参謀は国王の命を受け、軍を率いて化け狐討伐に向かっておりました。
軍は数度挑みましたが、ことごとく反撃にあい、手酷い負けを繰り返しておりました。
参謀「化け狐の妖術は強力だ。矢や剣は全て逸れ、まるで中らぬ。こちらの被害も大きい」
参謀「どうしたものか」
将校たちが困り果てているところへ、男が訪れました。
男「どうか、私も討伐軍に加えてください。私なら、折り紙の加護もあります。きっとお役に立てるでしょう」
参謀「なるほど、化け狐の術を破った貴様ならば、戦力になるかもしれない」
参謀「最早、身分だのと言っていられぬ。是非、我々と共に来てくれ」