仕方ねぇな俺も書いてやるよ
『POOP FIRE』
飲んだ帰り、コンビニで酔い醒ましにとあさりの味噌汁を買った深夜3時過ぎ。
私は異様な違和感に気づいた。
なんだろう、夜中なのにこの明るさ。そして、圧倒的な熱。
「え……」
眼前に広がる、赤、赤、赤。
それは住宅一棟を飲み込み、今にも隣の家を襲うまいと暴れている。
「か、火事……!!」
バサッとコンビニの袋を地面に落とす。この瞬間、酔いや味噌汁の存在など忘れてしまった。
ポケットから携帯電話を取り出し、震える手で119番を押す。
「も、もしもし……!すみません!えと、かかか火事が……が……か……ガ……」
ブシュッ!
人生で初めて聞いた、とても不快な音。同時に、肛門あたりに嫌な湿り気が ……。
あろうことか、私は脱糞してしまった。
「あ、ああぁ……ぁあ……」
ブリュッリュヂュッブブブブ!
止まらない。止めどなく溢れ出るwater poop
「どうしました?火事ですか?落ち着いて……」
携帯電話の向こう側で誰かが何か話している。なんだろう、私の目の前の光景。これを伝えなきゃいけないんだけど。
ブブブッチチュッブチュブリリブリッ!!
止まってくれないんだもん……。
「い、嫌……!!」
その場に座り込み、空いた手で肛門を押さえる。
「嫌、いやぁあ!!」
ズキッ
「痛いっ!」
糞尿と共に、今度は激痛の波が私を襲う。
しかもただの痛みじゃない!熱い、熱いよお!
「あっああああいやああああああああああああああああ!!!」
私の肛門から、糞と炎が入り雑じったバナジウム光線が放たれる。
もう意識すらおぼつかない……。
「あっあぁあ……」
どんどん暗くなる視界の隅では、ちょうど通りかかった野良猫が炎に包まれていた。
おわり