しょうがねえな
俺が今から書いてやるよ
『ウンチング・フレイム』
「フアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああ!」
肛門が張り裂けそうだった。
深夜三時。マサシは激烈な肛門の痛みに目を覚ました。膝を曲げて体を丸め、必死で耐える。
握り締めた布団に大きな皺がよっていた。
「フーッ! フーッ!!」
荒い息に熱が篭り、額から脂汗が滴っていた。痛みは引くどころかますます強さを増してマサシ
に襲い掛かる。
「き……救急車……!」
マサシは卓上の携帯電話に目をやる。早く手を打たねばとりかえしのつかないことになるのは
明白であった。
マサシは左手で肛門を押さえたまま、右手を電話に伸ばす。
その時、これまでとは比にならぬ激痛がやってきた。
「あうあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
肛門から糞便がほとばしった。それだけではない莫大な熱量の放射が感じられる。燃えているのだ。
マサシの肛門からは十数メートルに及ばんとする火柱が伸びていた。炎は布団を焼き尽くし、
背後の壁を突き破って隣家にも届いていた。
マサシは焼糞の臭いに包まれながら、その生涯を終えた。
完