公安A「バイオテロ、か。被害者は?」
公安B「ウィルスの混入液を浴びた男子高校生1名と、救護した女子高校生1名の計2名です」
公安A「症状は?」
公安B「潜伏期間は約1週間。発症すると高熱と全身の激しい痛み、異常な発汗が約1週間続き、身体の一部が変質」
公安A「それで、その2名は」
公安B「猫耳が生えました……猫耳が生えました」
公安A「…そうか」
公安B「現在、二人は大学病院に入院中ですが、2週間後の退院が決まりました。以後は復学し定期的に通院します」
公安A「犯行声明を出した獣耳軍団の動きは?」
公安B「全くありません。政府要人に恨みを持ち、親族を狙ったこと以外不明です」
公安A「通りすがりのヒーローと死を恐れず彼に寄り添う少女、の監視、ね」
公安A「我々は公僕であって、使い走りじゃないんだがな」