唐澤「クソガッ!!」
グシュッ
リョウタ「ウウウンウンウン!!」
唐澤「てめーのせいで!俺の人生が!」
リョウタ「アジョオオオオオオオオ」
唐澤「クソクソクソガッ!!」
ズシュッネチャッ
唐澤「……はぁはぁ」
リョウタ「チーン」
唐澤「あとは、解体……!」
ーーーーーーーーーー
グチャッグチョッ
唐澤「あー終わった……。これかなり疲れるな……」
唐澤「この肉塊を台車に乗せて……」
唐澤「……」
唐澤「こんな仕事……」
ーーーーーーーーーー
工場長「おう、終わったか。あとの仕事はワシらに……」
唐澤「すみません、自分この仕事……」
工場長「……」
唐澤「……」
工場長「まぁ、最初はそうや。誰だって辛いものがある。けど、こういうことも誰かしらやらなあかんねん」
唐澤「でも……」
工場長「……本当に無理なら、やめてもええ。ワシは無理強いはせん」
唐澤「……」
工場長「一度居室でゆっくり考えたったらええで。それで本当に辞めたいなら、もう一度ワシの場所にこい。今日のノルマはこれで終わりにしとくからな」
唐澤「すみません……」
バイト「ん?工場長誰と話してるんや……?」
唐澤「……」
バイト「あいつはまさか……!!」
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唐澤(確かに仕事内容は異常だ……)
唐澤(だが慣れれば……そうすれば前と同じくらいの金が入ってくる……)
唐澤(工場長も良い人そうだし、はやく慣れよう……)
豚「ブヒッヒッヒイイ」
唐澤「……」
豚「ウウウウウブブブ」
唐澤「……くそ、壁一枚隔てたくらいじゃ、防音効果は薄いか」
ドアガチャ
豚「ブヒイイイイイイイブッブッ!!」
唐澤「はあ……」テクテク
『1の檻』
唐澤「1の檻は子豚ばっかだな。良かったなお前ら。まだまだ時間あるうちに、楽しんどけよ」
子豚「ヒィヒィ!」
唐澤「よく見ればかわいいな……」ナデナデ
子豚「ブッブッヒイイ」
唐澤「こいつは、まだ名前がないんだな。よし、俺がつけてやろう」
子豚「ぶひひひひんんんひんひんひひひ」
唐澤「お前はトン子だ。今日からよろしくな、トン子」ナデナデ
トン子「ウウウンヒイイイ」
唐澤「……」