ワードナ「配下の者が世話になった。礼を言う」
魔法使い「こちらこそ、無料で鑑定してもらった上にポーションまで頂いて」
ワードナ「なんの。それくらいでは礼にもならん。バンパイアロード、例の物を」
バンパイアロード「こちらに」
ワードナ「カシナートの剣と護符じゃ。この護符を渡せば、トレボーから褒賞も貰えるじゃろ」
くノ一「何この、かき混ぜ棒」
ワードナ「ほっほっほっ。その棒がカシナートの剣じゃよ。そちらのお二人が使うとよかろう」
魔法使い「よろしいのですか?護符まで」
ワードナ「よいのだ。その護符はわしが作ったものじゃ。在庫はまだまだある」
ワードナ「それに、オリジナルはトレボーがずっと昔から持っておる」
女騎士「では、あの御触れは」
ワードナ「この迷宮は奴が作ったものよ。精鋭の兵を得る為の試練場としてな」
ワードナ「今ではボルタック商店とカント寺院からの献金目当てだがの」
ワードナ「まあ、わしも配下の兵の試練場にしておるし、お互い様なのじゃがな」
女侍「そうであったか」
ワードナ「ほっほっほっ。ここまで話したのは、久方ぶりじゃ。このことは、何とぞ内密にな」
くノ一「誰にも言えないわよ。こんなこと」
ワードナ「おぬし達を見てるとリルガミンの姉弟を思い出すのお」