― 酒場
魔法使い「いつもすまないな、司教」
司教「いいってことよ。訓練場の落第仲間じゃないか。それに、おかげで今日も飯が食える」
魔法使い「はは。それじゃあ、またな」
くノ一「あんたにも友達居たのね」グビ
魔法使い「酷いこと言うな。俺にだって友人くらい居るぞ」
魔法使い「あいつのおかげで鑑定代が安くついてるんだ。悪く言うなよ」
くノ一「わかってるわよ。で、それ何だったの?」
魔法使い「確かに『ブルーリボン』だった。迷宮地下4階のプライベートエレベーターが使えるようになる」
女僧侶「!?」
女騎士「これでワードナに、また一歩近付いたな」
くノ一「あんた、まだ仕官する気なの?」
女騎士「するかどうかは分からんが、仕官を諦めたことなど無いぞ?」
くノ一「あっそ。ま、あたしは稼げるならいいけどね。それで、これからどうするのよ、魔法使い」グビ
魔法使い「それなんだが―」
女僧侶「あ、あの!わ私も連れて行ってください!」
魔法使い「それは構わないが、仲間を待っていなくてもいいのか?」
女僧侶「最深部に行くはずなので…そこまで行けば会えると思うんです」
女侍「まだ、名誉を求める者も居るのだな」モグモグ
魔法使い「乗りかかった船だ。明日の朝まで戻らないなら、一緒に行こうか。入違いにならないよう、酒場の主人に言伝を頼もう」
女僧侶「あ、ありがとうございます!」
魔法使い「ただ、俺たちも深部は未経験だ。危ないと思ったら、すぐ戻るからな」
女僧侶「はい!」