男「……馬鹿野郎。泥棒と酒なんて飲めるかよ……」
男「……」
泥棒「……だよな。すまねぇ……じゃあ、俺は」
男「だけど……死ぬ前にアンタみたいな人との見交わしたい……」ボロッ
泥棒「……」
泥棒「……へっ」ニカッ
泥棒「……よしっ!そうと決まったら呑むぜぇー!なぁっ!?」ガシッ
男「……」コクリッ
その日、久しぶりに暖かさに触れた気がした。
泥棒は良い呑みっぷりで、次第に気分も晴れていった。
そのあと二人で目茶苦茶セックスした。
娘と妻の事はなんとなくどうでも良い感じになった。
俺は明日から、コイツ(泥棒)と生きていくんだから。
まったく、何にもない筈の俺の家からとんでもないものを盗まれちまったぜ。
でも、これからよろしくな。急転直下に出会った、運命の恋泥棒さん。
完