魔王「ようこそ、新たなるレイヴン」男「…」 #55

55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/04(土) 17:39:09.16 ID:OaFwlIcb

― 魔王城,首都

魔王「此度の働き、心より感謝する」

男「依頼をこなしただけだ」

魔王「それでもだ。本当にありがとう」

魔王「それで報酬なのだが。私を娶ってはくれまいか」

男「!?」

側近「!?」

大臣「!?」

メイド「!?」

魔王「それなりの持参金も用意できるし不自由にはさせん。それに」

魔王「魔族と人間とが和解するのも、私と男が結婚するのが一番早く解決すると思うのだ」

魔王「メイドさんのお母様も素敵な方だった。私もあの方やメイドさんのような子を」

大臣「魔王様!?」

男「待ってくれ」

魔王「なんだ?第2夫人でも構わないぞ?…もしや…もう第4夫人まで」

男「そうじゃない。俺では国民は納得しないだろ。確かに傭兵としては役に立ったが所詮ただの兵だ」

魔王「それで十分だと思うが…そうか…名案だと思ったのだが」

大臣「そ、そそそうです!一介の人間では民は納得しません!ご再考を!」

魔王「なるほど。では男よ、人間の王となれ。王ならば文句も出まい」

魔王「賠償に託けて西国辺り切り取ってしまえばよかろう」

魔王「そもそも西国の男神教が排他で――」

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