― 所長私邸,研究都市
所長「すみませんね。メイド殿に給仕を手伝ってもらうなんて」
メイド「お気になさらずに。では用意をしてまいります」
男「ああ」
所長「それでは今のうちにワインを味見しましょうか。グラスをっと」
所長「おお、いい香りですね。それでは乾杯」
男「乾杯」
所長「ふむ、中々の味ですね」
所長「わたしはね、妖精と人間のハーフなんですよ。小さい頃はよく虐められました」
所長「それでも勉強はよく出来たほうでしてね。こうして所長まで務めさせてもらってる訳ですが」
所長「それでも虐めや偏見が無くなる訳じゃあない。いろいろ怨みましたよ」
男「(身体が)…っ」ガタッ バリンッ
所長「あなたさえ出てこなければ。…この魔法陣に命を捧げてもらいますよ」ヒュン
男「くっ(何かを投げた素振りに、とっさに剣を抜いて盾にしたが…っ)」ガキン
男(弾いた?もう、力が…)グラリ
ガチャバタンッ
メイド「ご主人様!これは召喚の!?曲者は貴方か!今お助けします!」ダッ
所長「チッ、だがもう遅い」
メイド「氷矢!」ヒュン
所長「っ!ぐふぅ…ふふ…この陣を出して、完成だ…っ」バタリ