男(前を歩く魔王と名乗った女、顔がやけに土気色だ。後ろの女はそうでもないが)
男(しかし石造りの地球暦以前の中世的な建物だな…。ここは、倉庫か…)
男「っ!あれはコアか?AC?なぜ胸部に剣が刺さって?」
男(アーマード・コア(Armored Core)、ACと呼ばれる機動兵器。場違いな雰囲気にも程がある)
魔王「そうだ。あれはアーマード・コア。男にお願いしたい。どうか、あれで我が国を危機から救って欲しい」
側近「どうか、お願い致します」
魔王「どうか、このとおり、力を貸してくれ。民を救って欲しい」
男「頭を上げてくれ。猫ちゃんを助けてくれた。それに報いたいし手助けしてやりたいが、俺でいいのか?」
魔王「貴方でなくてはならないのだ。何の間違いも無く、貴方をこの世界に召喚したのだ」
魔王「どうか、男、お願い致す」
男「…そうか(結局何も変わらなかった。ここに来てもまた、戦いからは)」
男「…猫ちゃんが無事で一緒に居られるなら、それでいい。頭を上げてくれ。俺はどうすればいい?」
魔王「そうか…うん、ありがとう。男、ありがとうっ」
魔王「それではまずは、その剣を引き抜いてもらいたい」
メイド「魔王様!大変です!敵ACの侵攻が始まりました!」