― 指揮所,国境都市
魔王『男、側近、此度の働き感謝する』
男「それほどでもない依頼をこなしただけだ」
側近「もったいなきお言葉。これで終戦への道筋も」
魔王『ああ、盗られたものを取り返しただけだからな。嫌とは言わせない』
魔王『すぐに停戦合意できるだろう。終戦協議には東国にも来てもらう』
魔王『それから男にも協議の場に来てもらおうと思う。そのつもりでいて欲しい』
側近「私はしばらく、ここに残らねばならん」
側近「男様には感謝している。ACの鹵獲や要人を捕虜に出来たのは男様のおかげだ」
側近「交渉は有利になるだろう」
男(停戦合意はそれから一週間後だった。終戦協議が始まるまでには更に二週間を要した)