ごま「改めまして、こんばんわ。僕の名前は『あさのあつき』」
ロリ子「え……?」
あさのあつき「よくここまで来てくれたね。本当にありがとう」
ロリ子「どういうこと?」
あさのあつき「僕はね、○○菓子店の一人息子なんだ。こんな僻地に店があるもんだから、出会いがなくて……」
ロリ子「……」
あさのあつき「102chで僕のことを誰かが探して、会いに来てくれないかならな、と思って」
ロリ子「そんな……。ほぼ0の確率に近いのに……」
あさのあつき「それでも君は来てくれた」
ロリ子「……」
あさのあつき「最も、最初は普通に102ch楽しんでたんだよ。誰かと出会う発想なんて微塵もなかった」
ロリ子「じゃあどうして……」
あさのあつき「……」
あさのあつき「もうすぐ、その答えがわかる。というより、もうHIPのコテ雑に答えは出てるんだけどね」
ロリ子「……?」
あさのあつき「……あと1分」
ロリ子「……」
あさのあつき「時間だ」
ロリ子「……」
ロリ子「太陽が、昇る……」
ロリ子「綺麗……」
あさのあつき「僕は102chのとある板で普通に雑談していたんだ」
ロリ子「……」
あさのあつき「それで、近くの海から見える『朝の暁』がすごく綺麗だって書こうと思ったら」
あさのあつき「誤字で『あさのあつき』となった」
ロリ子「……」
あさのあつき「奇しくも、それは僕の本名でもあった」
ロリ子「……」
あさのあつき「どうせなら、このまま誰かと出会いたい、そう思った」
あさのあつき「ごめんね、本当はただの出会い厨だった」
ロリ子「いいえ……」
あさのあつき「……これが、君の旅の答え」
あさのあつき
朝の暁
ロリ子「……」
誤字が生んだ物語
私はずっと、あさのあつきと朝の暁を見続けた
おわり