後半めんどくさくなって矛盾してるところあるかもだけど一応でけた
「カラスとマグロと200年後」
作:俺
或る日、私がいつものように飲食店のゴミ捨て場に食料を探しに行くと、一羽の白いカラスが生ゴミを啄んでいた。
とても異様な光景だった。『白いカラス』それだけでもかなり異様なのだが、私が感じた『異様』はそこではない。
――人語を喋っていたのだ。
オウムやインコがたどたどしく喋る、なんてものではない。「しけた物しかないな」と、それはそれは流暢に喋ったのだ。言っておくが、私はホームレスではあるが幻聴を聞くようなジャンキーなどではない。
最初はこんな奇妙な事があるものか、どうせ夢でも見ているだろうと思った。しかし、頬を抓っても顔を叩いても奴は喋り続けていた。これは現実なのだ。