世界とはなんなのか?考えたことがあるだろうか。
私がいて、おっさんがいる。ただそれだけなのだろう。そうに違いない。
私は日常に退屈していた。生の実感を求めて私は抱かれた。
所詮現実とは現実感でしかないのだ。
だから明日世界が終わろうとも、私には関係ない。
おっさんとヤっておまけに一万円を貰う、それが私の世界だった。
1週間後、世界が滅ぶらしい。
学校で担任直々にお告げがあった。各自好きなように過ごせとのことだ。
これを聞いた同級生の女子は泣き崩れ、お調子者のあいつも動揺していた。
でも私はそこにいなかった。担任の深刻な顔も、同級生の涙も、ただの絵空事に過ぎなかった。