太郎「ハッハッハッ……」
太郎「なんなんだ……どうなってるんだ……」
太郎「どうして僕を……」
妹「お兄ちゃん!!」
太郎「妹!?無事だったか!良かった本当に……」
妹「……」
太郎「どうした……?」
妹「お兄ちゃん、タマは……」
太郎「……わからない。でも僕が人間に捕まりそうになったところを助けてくれた。アイツはどうしてそんな……」
妹「お兄ちゃん……。お兄ちゃんはたぶんタマを誤解しているの。タマはママとパパを殺してなんかいないわ」
太郎「そんなはずない……!だってあのとき……」
妹「あれは間違いなの。ママとパパは人間に殺された。それを助けようとたまたま現場にいたタマを私たちは目撃した」
妹「人間は私たちを完全に消すつもりだった。だから最近、この辺りには危ない人間が多かったの」
妹「そんな中、お兄ちゃんにとって私は重荷でしかない、そう判断したタマは私を誘拐という名の、保護をした。」
妹「自ずとお兄ちゃんもタマの場所を突き止めて、自分のテリトリーに来るだろうとタマは踏んだ。その過程はどうあれ、予想通りお兄ちゃんは来た」
妹「そうすれば、お兄ちゃんも守ることができる……これが真実よ」
太郎「そんな……信じられない。タマは……」
妹「……」
太郎「クッ!」シュタタッ
妹「お兄ちゃんっ!!」
太郎(僕が、間違っていた……。タマは僕を救ってくれた……!)
太郎「……間に合え!!」