男「謎の少女が家の前に立っていたのですが」 ID:86PNXTtR

11うんこ:2015/02/26(木) 23:36:35.20 ID:86PNXTtR

男(ったく……汗もかいてないしこの少女ナニモンなんだよ…)

男(うまくやりすごすか)

男「用? 生憎俺にもこれから行かなきゃならない場所があるんでね」

少女「で、ではご一緒しても構いませんか?」

男「困るな、図書館で私語は厳禁なんだ」

男「どうしてもと言うなら図書館の前で待つか、そこらのカフェに位置していてくれ」

少女「は、はい……」

彼女は少し寂しそうだった。

12うんこ:2015/02/26(木) 23:37:50.49 ID:86PNXTtR

ー図書館ー

男(ふむふむ……ヒンディー語は日本語と同じSOV文型なのか……)

本のページを捲る度に少女の悲しそうな表情が脳裏に蘇る。

男(今頃何してるんだろう、猛暑だってのに……)

男「待て待て、俺はあいつと何の関係もないぞ」

男(くそっ! 全然集中できねぇ)

男(今日は帰るか……)

自動ドアの向こうには

少女「ご、御用は済みましたでしょうか……?」

アイツが姿勢正しく立っていた。

13うんこ:2015/02/26(木) 23:40:24.87 ID:86PNXTtR

男「この炎天下の中ずっとその衣装で待っていたのか!?」

少女「ゴスロリは私の基本装備です。外す訳にはいきません」

男「熱中症とかなったりしない?」

少女「腕、触ってみて下さい」

恐る恐る人差し指で彼女の右腕をつついてみる。

氷を思わせるほど冷んやりとしていた。

先程の汗といい、腕の冷たさといい何かがおかしい。

少女「定期的に水分も摂ってますし、脱水症状も気にしなくて大丈夫です」ニッコリ

男「ほぉー……」

15うんこ:2015/02/26(木) 23:41:04.93 ID:86PNXTtR

男「で、用は何だ? 俺に北欧の知り合いなどいなかったはずだが」

少女「……」

少女「単刀直入に申し上げてもよろしいですか?」

男「あぁ、できるだけ簡潔にな。そちらの方が助かる」

少女「私は……」

少女「私は今からあなたのお嫁さんになります!!」ペコ

男「は?」


このIDをNGリストに追加する

今後このIDの書き込みやスレッドを表示したくない場合、以下のボタンをクリックしてください。
NGリストに追加

このスレッドは過去ログです。