〓しかし現実には集団ヒステリーとでも言うべき『人民裁判(Kangaroo court)』が繰り広げられ、一方的な被害者であった吉良上野介が仇討ちの標的にされた。
〓主君の切腹と改易を命じられた赤穂浪士の怒りの矛先が徳川綱吉に向かうのを恐れた側用人の柳沢吉保あたりが、吉良上野介に対する無知蒙昧な民衆の『ヘイト・スピーチ』や『人民裁判(Kangaroo court)』を煽ったのではないかと指摘されている。
>『Y! 知恵袋』
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1476569034
>【ベスト・アンサー】
2011年12月2日(金)
>柳沢のお抱えの儒学者 細井広沢は赤穂浪士の堀部安兵衛と友達で、
討ち入りの覚書(犯行声明文)を頼まれて添削したとも、浅野内匠頭の辞世の句を代作したともいわれています。
〓後日、吉良上野介に対する『人民裁判(Kangaroo court)』の筋書きに則って浄瑠璃『仮名手本 忠臣蔵』が制作された。
〓吉良家は室町幕府将軍家の御一家とされた高家であったが、浄瑠璃『仮名手本 忠臣蔵』では更に室町幕府将軍家に仕えた執事の高師直を吉良上野介の代わりにキャスティングするなど、リアルの『赤穂事件』も、赤穂事件をモチーフにした
『仮名手本 忠臣蔵』も、共に室町幕府の権威を失墜させるプロパガンダという側面が強い。
〓先の室町幕府の権威を繰り返し貶め、その一方で浅野内匠頭に有罪判決を下し切腹を命じた江戸幕府の責任逃れに終始した赤穂事件の処理から浄瑠璃『仮名手本 忠臣蔵』制作までの流れを見れば、幕府の法律顧問であった荻生徂徠を抹殺する程の権力を持たなかったが、江戸幕府の保身のために奔走した側用人 柳沢吉保の姿が目に浮かんでも不思議ではない。
〓こうした江戸時代のヘボ裁判(『人民裁判<Kangaroo court>』)が幕末まで受け継がれ、治外法権を盛り込んだ1858年の安政五カ国条約へと繋がって行くのである。
〓『徳川ゾンビ』の昌平坂学問所(看板だけ『東京帝国大学』に架け替え)が法学部を看板学部として、明治維新以降も日本の裁判所に君臨しヘボ司法を繰り返して来た。
〓『徳川ゾンビ』の昌平坂学問所(看板だけ『東京帝国大学』に架け替え)の法学部を出たヘボ判事ならば、粗製濫造の地方条例(青少年保護育成条例)を振り翳して国会議員の制定した改正刑法を踏み躙って見せることなど朝飯前のことなのだ。