【You】
暴力、詐欺、脅迫で我を通すヤクザの娘と結婚したジョン・マルコム(仮名)は、巨万の富を手に入れてEarly retirementし、何処かで穏やかに幸せに暮らしているのか?
裏社会を牛耳るヤクザの協力で数百億円の利益を手にしたジョン・マルコム(仮名)に対し、娘をジョン・マルコム(仮名)に嫁がせたヤクザは親族相盗制度を悪用して、ジョン・マルコム(仮名)の全財産を横取りする可能性がある。
ジョン・マルコム(仮名)がヤクザに反抗すれば、彼の妻であるヤクザの娘は食事に毒を盛ったり、ジョン・マルコム(仮名)が取り憑かれている高級コール・ガールとの“不倫”を理由に巨額の慰謝料を要求する離婚訴訟を提起することも出来る。
恐らくヤクザが送り込んだ高級コール・ガールによってジョン・マルコム(仮名)の性行為の一部始終が隠し撮られていると考えられる。
或いは、ヤクザに提供された裏社会のインサイダー情報で違法取引を行っていたことを証券取引等監視委員会に告発され、ジョン・マルコム(仮名)は逮捕されることになるとヤクザに脅されているかもしれない。
要するに、禁欲的なピューリタニズムを思い出して自分のしたことは全て倫理的に間違っていたとジョン・マルコム(仮名)が後から気づいても、手遅れであろう。
ジョン・マルコム(仮名)は死ぬまで
暴力、詐欺、脅迫で我を通すヤクザの命令に従って違法取引を繰り返し、ヤクザに上納金を献上して、その見返りにヤクザの息の掛かった高級コール・ガールとのセックスに耽るしかないのである。
ウォール街の投資銀行が牛耳るアメリカの歪んだ産業・金融構造に反発して義賊的な行動を起こし、真面目な学校教師のエッタ・プレイスと ささやかだが純愛に人生を捧げた後、官憲によって潔く射殺されるのと、ジョン・マルコム(仮名)のように一生ヤクザに飼い殺されて生きるのは、どちらが真っ当な人生か?
若い頃、プリンストン大学で禁欲的ピューリタニズムに慣れ親しんだジョン・マルコム(仮名)は、一生 暴力、詐欺、脅迫で我を通す裏社会のヤクザの言い形となって高級コール・ガールとのセックスと豪華な食事、豪邸での暮らしを続けることに満足出来ると思うか?
禁欲的ピューリタニズムを思い出してヤクザに飼い殺される生活から抜け出したくなった時、ジョン・マルコム(仮名)に安全な脱出方法は残されているか?