以上、息子と近親相姦関係になる母親像のパターンをざっくりと紹介したが、冒頭に挙げたアメリカ、ケンタッキー州のケリー・リン・サウスはこのうちどれに分類されるだろう。
サウスの息子への性的虐待が始まったのは離婚後であるところをみると、「精神的に不安定ゆえ」にカテゴライズされるのではないだろうか。
どこの国の家庭でも、離婚は夫婦双方に精神的ストレスを与えるものだ。
特に経済的不安を抱える子持ちの母親にとって離婚は、それが一時的にであっても人生に黒い影を落とす。
だが、だからといって自分の子供をストレスのはけ口にすることは決して許されるものではない。
サウスに性的行為を強要された息子は事件発覚時、7歳。
ルイビル・メトロ警察の子ども保護ユニットによる調査で今回の事件が判明したというが、調査自体の発端となった出来事が先にあったはずだ。
たまたま見聞きしてしまった第三者による通報、もしくは息子本人が「ママの行動が変」と本能的に察知し、誰かに話したことが判明の発端かもしれない。
どちらにしても、彼は将来、自分の母親にされたことの意味を知る。
そのとき、彼が母親への嫌悪と女性全般への恨みを抱くようになっても、誰がこれを責めることができるだろうか。
さて、ケリー・リン・サウスは法に基づき、性犯罪者として登録された。
登録期間は一生。
「監視の目」「世間の冷たい視線」という決してほどかれることがない鎖につながれたまま今後の人生を過ごすことになる。
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