・加害者である母親が精神的に不安定
母親が何らかの理由で精神的に不安定になり、寂しさや恐怖・不安にかられて一番身近にいる異性=息子に性的によりかかることがある。
この場合、息子に性的な魅力を感じているというより、夫や恋人の代わりとしている場合が多い。
有名な例では、合成樹脂「べークライト」の発明で莫大な財産を築いた科学者、レオ・ベークランドの息子トニーと結婚したバーバラ・ベークランドが挙げられる。
夫との関係をはじめとする私生活が崩壊に向かっていく中、息子であるトニーの「同性愛を矯正する」などという名目でセックスを強要していたという。
・支配願望がある
過去に男性から何らかの被害を受けてそれが精神的打撃になり、「男という性」自体に激しい嫌悪感や不信感を持っている女性の中に、ときに「男を意のままにしたい」「男をとにかく痛めつけたい」などの感情を持つ女性がいる。
この感情が自分の息子へぶつけられると、どうなるかは想像に難くない。
以前、大阪府で20代の母親がカミソリで息子の下半身に重傷を負わせた事件があったが、この母親は警察の調べに対し、「自分は義父から虐待されていた。男性不信だった」と話していたという。「自分がされた通り、男たちには心身ともに傷ついてほしい」――。
そんな支配・攻撃願望がうかがえる。