「女にも近親相姦・性的虐待をやらかす奴がいる」
性的虐待の加害者は男性であることが多く、それは世界中で顕著な傾向だ。
だが、数は男性ほど多くないものの、女性にも近親相姦に伴う性的虐待の加害者がいるという現実を、どれだけの人が認識しているだろうか?
イギリスの有力紙「The Telegraph」(3月7日付)によれば、女性による性犯罪は我々の想像以上に多く報告されているという。
一般的に女性は男性と比べ「弱い性」、または男性の性欲の被害者なる存在として見なされやすい。
しかし、イギリスの児童保護活動団体「NSPCC」によれば、2004年~2009年の間にチャイルドライン(子供のための電話相談)に寄せられた女性による性的虐待は以前と比べ、なんと132%も増えているそうだ。
結局、男でも女でも自分の子供に手を出す人間がいる、ということになるが、男性と比べ、件数が少ないとされる女性の性犯罪の動機には一体どのようなものがあるのだろう。
過去の事例から4つ挙げてみよう。
・小児性愛者である(ペドファイル)
この言葉をいたるところで耳にするようになって久しいが、昔も今も世間から眉をひそめられている性的嗜好である。
「少年に向ける執着」と捉えるならば、「正太郎コンプレックス」(通称ショタコン)というべきだろうか。
小児性愛者は男性であることが多いが、少なからず女性にも小児性愛者がいる。
「息子を見ていたら欲情した」――。
非常に稀なケースだと思われるが、可能性としてなくはないだろう。
・恋愛感情を持っている
性的対象になりそうな子供だったら誰でもいい、ということではなく、あくまで子供に特別な感情(恋愛感情)を持っているパターン。
つい最近もアメリカ、ニューメキシコ州で実の息子と恋仲になった親子(母親37歳・息子20歳)が全米中で注目を集めたばかりだ。
この場合、息子の同意を伴っている関係だけに、一概に非難することは難しい。
さらには息子の年齢が年齢だけに、性的虐待とまでは言えない。
ただ、近親相姦関係であることは確かだ。
ところで、近親相姦ではないが、歳の離れた少年に恋をした成人女性の事例としては1997年に全米を驚愕させた小学校の女教師メアリー・ケイ・ルトーノーと13歳の教え子との騒動が有名だ。
なんとメアリーはこの教え子の子供を身ごもり、出産。
2人はメアリーが服役を終えた後、めでたく結婚している。