肥満は生活習慣病のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中など
死につながるおそろしい病気を招く「万病のもと」だ。
しかし最近の研究結果から、肥満より危ないのは「運動不足」だということがわかった。
英ケンブリッジ大学の研究チームは運動と死亡リスク、および肥満との関係を探るため
12年間にわたってヨーロッパの334,161人の男女を対象に調査をした。
研究チームは参加者の身長、体重、腹囲を測定し、BMI値(肥満度)を算出。
BMI値が18.5~25未満の人は標準体重、25以上30未満は過体重、30以上は肥満とした。
また、日常生活でどのくらい運動をしているかを調べたうえで、参加者を
「運動している」
「そこそこ運動している」
「あまり運動しない」
「運動しない」の4つのグループに分類した。
そのうち「運動しない(座り仕事が中心で、休日にもほとんど体を動かさない)」人は22.7%だった。