>>169
トイレから戻ったパはぼんやりした顔で、自分がさっきまで寝ていたベッドに潜り込んだ。
ブはその様子を見届けると、自分も早く寝ようと、隣の、本来はパが寝るはずだったベッドで布団を被る。
と、隣のベッドから物音が聞こえた。
ブが横を見ると、パがブのベッドに上がってきた。
「……なに?」
ブが聞く。
パは無言のままブに口付けする。
パの舌が入ってくる。
ブは驚きながらも、受け入れる。
ふたりの舌が絡み合う。
ベッドの上で抱き合って温かな布団にくるまれたまま、暗闇の中でしばらくずっとキスをしていた。
パは寝ぼけていたのかもしれない。
翌朝、携帯の目覚ましが鳴り、ふたりは同じベッドで目を覚ます。
なにも言わずに各々ベッドから降りて、今日の仕事のために朝の支度を始めた。
もうすぐ、隣の部屋に泊まっていたマネージャーが自分達を呼びにくる。
おわり