喜劇王6 #155

155名無しさん@Next2ch:2016/10/16(日) 09:30:27.62 ID:???

練習場。
昨日の夜遅くから徹夜でコントのネタ合わせをしていたふたり。
練習場は他に誰もいない。
ブが疲れて、かけるものもないのに、床に倒れて寝てしまっている。
パはネタ帳片手にブに近づく。
「起きて起きて。練習しよっ。さっきのネタちょっと直したよ」
起きない。
「風邪ひくよ。起きてー」
と、ブを揺さぶるが、起きる気配がない。
スウスウ小さな寝息をたてている。
「……」
パ、寝ているブに向き合うかたちで添い寝して、軽く抱きしめる。
静かにブのTシャツの裾をつかんで、そろそろと自分の右手をブの服の内側に入れ、直に腹や胸を撫でる。
首筋や耳たぶの辺りを舐める。
抱きしめたまま、片手で頭を撫でて、唇に軽くキスする。
まだ無反応なブ。
パは自分の舌をブの唇の中にゆっくりねじ込みながら、右手をブのズボンの中に入れようとする。
パの指先がブのへその辺りに触れる。
そこから下に指を這わせようとする。
こうして抱きしめていると、ブの身体が温かくて柔らかいので、
自分の身体にもその体温が伝わってくるのを感じる。
「……」
……パが急に手を離しキスもやめて、ちょっと困ったようにブの耳元にささやく。
「……ねー、ホントはもう起きてるんでしょ?」
しばらく沈黙のあと、ブがようやくゆっくり立ち上がる。
パも立ち上がる。
「……さ、練習しよ」
と、ブに、さっきパが書き込みしたばかりのネタ帳を渡す。
練習を再開するふたり。
窓からは早朝の光が差し込んできている。
ふたりとも少し顔が赤くなっている。


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